高層住宅2

4階ぶち抜きのバンコクのエスカレーター  こういうのが一番嫌いです
4階ぶち抜きのバンコクのエスカレーター  こういうのが一番嫌いです

私は高所恐怖症です。なので、間違ってもジェットコースターや観覧車には乗りません。でも建築を仕事にしていると、どうしても足場などを使って高いところに昇ることがあります。基本的には嫌なのですが、不思議と昇るのは平気です。問題は降りる時です。昇る時は仕事の事を考えているので平気だし、基本的に下は見ないので何てことはないのですが、打ち合わせが終って降りる時が大変です。目的がなくなるし、下は見えるし・・・・。なのでわざと写真を撮ったりして気をそらせながら降りたりして対処しています。

 

何故か、飛行機は全く平気です。どちらかって言うと好きな方です。おそらく下が見えないからかもしれません。一番厄介なのは、高層建築の窓際や展望エレベーター、吹抜の回廊などです。下が見えて、しかも自分が高いところにいることが実感され、しかもあまり目的がないので気がそらせないからでしょう。例え窓際にいなくても、高層階での会議室で暇な会議などをしているとやばいです。突然自分が高いところにいる事を思い出し、足下の下に数十メートルの高さがあると考えだし、脈拍が早くなったりします。

 

何て弱虫な、と何度も思ったものですが、実は高所恐怖症の自覚がない人でも、超高層で仕事をしたり生活をしたりしていると、知らず識らずのうちにストレスが溜まっているそうです。高いところが平気でも、人間の防衛本能として、やはり危険な場所にいるという潜在意識が身体に緊張を強いているそうです。仕事の能率が落ちたり、イライラしたり、肩が凝ったり、中には明らかな不安症が現れる人もいるそうです。なので2~3時間毎に地上に降りることが良い、という話もあるそうです。

 

どこまで学術的な裏付けのある話かは分かりませんが、少なくとも私は地上に降りるとホッとします。緊張していたのでですね。

高原に住むのと、超高層に住むのとは訳が違います。地面に接しているという安定感は、人間には重要だと思います。類人猿の時代から地上生活をしてきたのですから。

私はする気にはなりませんが、誰か、超高層住宅に住む人や、特に子供の心理状態や感覚に関する研究をしてくれないでしょうか。これからの住宅を考える上で、極めて重要なテーマだと思うのですが。