3階建て住宅2

ベトナム郊外の3階建て住宅  3階の用途がよく分かりません
ベトナム郊外の3階建て住宅  3階の用途がよく分かりません

3階建てにする意味を考えてみました。敷地が狭いが部屋数が欲しい、1階は陽当たりが悪いので2階以上で生活したい、1階が店舗、1階のほとんどが駐車場など、都市での狭小敷地に絡んだ理由が多いと思います。つまり、やむを得ず3階建てにする、というのが本音ではないでしょうか。敷地が十分なら2階建てで十分だと思います。

 

ベトナムの住宅は、敷地の間口が狭く、1階が店舗という理由が多いのですが、実は、敷地に余裕があっても3階、4階建てにしています。都市周辺の郊外でも何故か戸建て住宅は3階建てでした。ある意味、虚勢を張っている、と言えます。日本では、農家の豪農や庄屋さんの家の屋根が大きな入母屋にするのと似ているかもしれません。周囲に対するアピールなのでしょう。

 

 

日本では、最近は木造の3階建てが多く見受けられます。20年前までは、3階建てと言ったら鉄骨でした。木造では認められていなかったからです。鉄骨の3階建ては、やはり高価なものになります。基礎も大掛かりです。全体の重量も重いし、柱の本数を減らしてコストダウンをするので、どうしても柱の下はゴツイ基礎になります。

一方、最近の木造3階建ては、ある意味画期的です。特にツーバイフォーで多く作られていますが、工法や計算基準がしっかりと確立されているので、結構システマチックに設計、建設されています。価格もその分だけ安価と言えます。少なくとも、鉄骨やコンクリート建てよりは安いでしょう。

 

欠点は窓の少なさです。壁で構造が成立しているので、どうしても窓が小さく、内部の部屋も小間切れになります。これはどうしようもありません。窓が欲しいなら、鉄骨造にするべきです。

でも、一般工務店は鉄骨住宅は苦手です。鉄骨部分が鉄骨屋の範疇になるので、付き合いが無いからです。また、鉄骨屋は鉄が専門で美的なセンスはあまり無いので、どうしても工場や倉庫になってしまいます。と言うわけで、鉄骨の3階建ては、大手住宅メーカーが安心でしょう。その方が結局は安価だと思います。

 

無理を承知の3階建てか、周囲にアピールする3階建てか、どっちかは分かりませんが、間取りの設計だけでなく、構造・工法の選択も難しいのが3階建てです。私は、計画の自由度から考えて鉄骨造を勧めますが、価格面から考えるとやっぱり難しい選択です。