地下室と屋根裏

緩和によってこれだけの地下室が可能となりました
緩和によってこれだけの地下室が可能となりました

地下室と屋根裏、どちらも床面積の緩和の対象です。なので、延床面積が30坪しか建てられない土地でも、プラス一部屋を追加することができる部屋です。でも、実際に建てるとなると、それぞれに問題が潜んでいるので、果たしてどちらを選択するべきなのでしょうか。

 

地下室は、概ね建坪と同じ面積だけ作ることができます。なので、かなり広い部屋を確保できるし、3階建ての1階部分がそのまま地下に潜ったと思っても近いところだと思います。但し、部屋にするには、窓を設けて自然光を取り入れなければなりません。デパ地下のように、完全に地中、と言うわけには行かないのが住宅の難しさです。

自然光の取り入れには、大きく二つの方法があります。全体の1/3程度を地表に出して、部屋の高い位置に窓を設ける方法。空堀と言って部屋の外部に光庭を作り、そこから光を取り入れる方法。このどちらかが一般的で、多くは最初の1/3案が採用されている様です。でも、本当に明るく快適なのは、光庭を作る方法なのですが、これは周囲に広い空堀を掘るので、住宅では困難です。

 

一方の屋根裏はもっと簡単です。大きな屋根を作って、その中を部屋にするだけですから。お金もあまりかかりません。でも、面積は2階の1/2までで、天井高さは1.4m以下という意地悪な基準が付いています。勝手に3階は作らせないぞ、という行政側の態度が見え見えです。更に、高さ制限で大きな屋根が作れなかったり、北側斜線制限で、大きく屋根を削らざるを得なかったりします。

欧米の戸建て住宅では、当り前のように付いている屋根裏ですが、日本では行政の指導が厳しく、あまり実現していません。

 

と言うわけで、どちらもそれなりに難解な対策であって、融通の利く工法ではありません。行政は緩和したぞって宣伝しまくっていますが、実は口ほどではないのが実情です。

実際、都市部というのは、戸建て住宅を建てるには向いていない場所です。本当なら狭い土地を合体させて、広い土地の中に計画的な集合住宅を作るべきなのでしょう。昔の長屋や町屋がそうであったように。

せめて、屋根裏を開放してくれないですかね、都知事さん。