大雪

雪の重みで屋根の落ちた体育館  ニュース報道より
雪の重みで屋根の落ちた体育館  ニュース報道より

ここ数年、大雨、竜巻、大雪、猛暑、台風などと、自然災害の報道が増えています。地球温暖化による影響が世界的に認められたのは昨年ですが、確かに温暖化による水蒸気量の上昇による影響が多く見られるようになっています。でも、今年の日本は大雪で大騒ぎになっています。いや、日本だけでなくアメリカ北東部やカナダも同じです。ナイアガラの滝が凍った、という報道には驚きました。東京に降った雪を遙かに凌ぐ大雪がニューヨークに降り、交通網だけでなく日常生活も規制されているようで、都市生活は雪に弱い、という実態を目の当たりにしました。

 

関東地方の雪では、車の停滞による交通障害が大きく報道されていましたが、その脇で、屋根の崩落した体育館や、雪でつぶれたカーポートの屋根なども多数報道されていました。雪の重みに耐えられなかった訳ですが、ちょっと情けない話です。そもそも東京や横浜などの都市圏ではどれくらいの雪を想定して設計されているのでしょう。これは、構造計算の基準として決められており、概ね30cm~40cm程度で地域ごとに指定されています。例えば、23区は40cm、横浜は25cmなどです。どうですか、結構しっかりと計算してあると思いませんか。

 

もちろん、雪の重みは雪質によって異なるし、風が加われば不利になることは多いです。今回は雨が降って雪が重くなり、風もあり、しかも雪の量も多かった、と三重苦が重なったと言えるでしょう。でも一番の手抜かりは、滅多に降らない大雪への備えの不備でしょう。どうせあまり降らないのだからという甘えです。

 

構造計算による地震への備えを例にしてみましょう。100年に一度の可能性があるかどうかの大震災に備えた設計をしています。建物の一生は、住宅なら30年から50年です。ちょっと低すぎる確率、とも言えるし、人命を考えれば当然、とも言えます。とすれば、大雪や台風への備えも同じでしょう。自分の一生の内には巡り会うこともないかもしれない大雪や大風に備えておくのは、地震への備えと同じです。もちろん、スペックは高くなり、ダイレクトに価格に反映されてしまいます。でも、人命を考えれば・・・・

 

そう考えると、ノーマルタイヤで走って動けなくなっていた車の運転手は、あまりにも思慮不足といえるのでしょう。備えは常に重要だということです。