住宅の進化

ご存じ人類の進化の歴史  住宅なんて所詮数千年の歴史しかありません
ご存じ人類の進化の歴史  住宅なんて所詮数千年の歴史しかありません

人類の最大の発見は何か、というのはよくクイズなどに出てきます。色々な説があり、火の発見、石器の発見、農業の発見など多くの発見の中から説明が成されています。もちろん人によって意見は分かれ、これが、と言えるものではないとも思います。

そこで、住宅における最大の発明は何か、を考えてみました。

 

そもそも、柱を立てて屋根を作り雨を凌ぐようになった事がすでにしてものすごい発明です。続いて壁を巡らし、柱、屋根、壁でもって家が出来上がりました。家は雨や風から人間を守だけでなく、暑さや寒さから身を守り、猛獣からも身を守ります。更に、同じ家に住むことで親密な仲間が出来ます。幾つかの家の集団によって、村という集団が出来上がります。集団には戒律が生まれ、上下関係が出来、役割分担も始まり、共同で子孫を残し始めました。社会の始まりです。

この様に、住宅の始まりは、そのまま人間の歴史の始まりとも言えます。

 

古代での住宅での大きな発明は、家の中で火を使うことでしょう。Fire place と呼ばれるオーブンとも囲炉裏とも言える場所です。家の中で調理をし、その火で暖を取り、明りにもする。火を中心にして周囲に人が集まり、家族が成立しました。これは大きな進歩です。

中世では建築工法でしょう。石積での大きな屋敷や城、教会、集会所、防護壁などの巨大な構築物の建設が可能となりました。この事は、集団を大きくし人が沢山集まり、社会を大きくする効果を発揮しました。

近世にはいると、台所、浴室、便所などという水回りが独立して形成され、しかも家の中に入ってきました。寝室が独立し始めたのは、台所が調理と食事の場として特化できたからです。その意味では、台所の進化がそのまま住宅の質を変えたと言えます。

 

そして近代から現代までの約100年間。鉄、石油、ガス、水道、下水が住宅の内部を一気に進化させ、やはり台所、浴室、トイレが清潔でかつ便利に進化していきます。その後は電気、各種電気器具の発明が、いよいよ住宅を便利にして行きました。

と、こうして考えてみると、住宅の進化って台所や浴室、便所などの水回りの進化の歴史みたいです。それらの発明と進化が住宅の設計内容を変えていったと言えるでしょう。

 

なんだ、大きな発見、発明って無いみたいです。要は、ただ便利になっているだけ。

将来、何か大きな革命って、起こるのでしょうか?  なんか、もう出尽くした、という感じもしないでもないです。