住宅の進化2

映画スターウォーズで登場したホバーバイク  こんなのが生まれれば正に革命でしょう
映画スターウォーズで登場したホバーバイク  こんなのが生まれれば正に革命でしょう

果たして良い例えかどうかは分かりませんが、住宅の進化と、自動車の進化を比較してみたいと思います。

車輪が発明されて馬車や牛車などが出来、長い間、馬車や牛車の時代が続いていました。車輪も馬車も紀元前2000年とか3000年とかの話です。住宅よりは後ですが、かなり古くから存在していました。車輪自体が画期的な発明であり、それを家畜が引いて進むという発想も革命的な発明です。そしてそれは中世まで面々と続き、その間は車両の美しさや乗り心地こそ工夫がされていたとしても、基本的な構造に変化はありません。

 

18世紀、蒸気機関が発明され、蒸気自動車が生まれました。そして産業革命とほぼ同じ時期の19世紀後半には、ご存じベンツの第一号が発明され、ガソリン自動車が登場しています。馬車からの革命的な変化です。

この時期に建築は、鉄とコンクリートを使った近代建築が生まれ、建築の構造や表現にも革命が起こっています。鉄は柱を細くし、コンクリートは自由な表現を可能にしました。そして両方を使って、それまでは有り得なかった巨大な空間を可能にしたのです。

 

さて自動車は進化をし続けましたが、結局は性能やデザイン、付帯設備、スピード、安全性などの機能面での進化でしかなく、ある意味現代まで停滞しています。でも、ハイブリッド車、電気自動車、水素を使った燃料自動車など、動力のエネルギー源に変化が見えてきたのは新たな時代の予感を感じさせてくれます。

一方の建築ですが、構造は木、鉄、コンクリートを中心にしていることに代わりはなく、柱、壁、屋根で構成されていることにも代わりはありません。つまり、新たな時代の予感すらありません。木や石に替わる鉄やコンクリート。では、鉄やコンクリートに替わる構造素材はないのでしょうか。アルミ、樹脂、ワイヤー、布、ガラスなどアイデアは出ていますが、普及はしていません。

 

私は住宅が専門なので、住宅の進化を考えています。住宅メーカーは枝葉末節での企業展開で競っていますが、団子状態です。地上と縁が切れて、宙に浮かぶことが夢のまた夢ですが、当面は自動車に進化速度で大きく後れを取りそうです。

今の予想ですが、100年後の日本の住宅も、本質的には今と大きく変わっていないのではと思います。どちらかというと過去に戻って、より原始的な生活に近付いて行くかも、なんて、実は真剣に想像してもいます。

望むべくは、重力の謎を解き明かし、自由に操れるようになってくれる日が来てくれると良いのですが・・・・