車社会2

ベトナム、ハノイのバイク集団  とにかくものすごい量です
ベトナム、ハノイのバイク集団  とにかくものすごい量です

世界的に見れば、日本の首都圏のように公共交通機関が発達している国の方が少ないかもしれません。電車、地下鉄、路面電車、バス、モノレールなど、色々な交通手段で都市の中にネットワークが作られています。特に広島市の路面電車のネットワークは有名だし、実際とても便利です。市内をくまなく網羅していて、しかも本数が多くて安い。ちょっと類を見ない交通網だと思います。

 

東南アジアの新興国に行くと、基本的にほとんど公共の交通網はありません。一部バスが走っていますが、時刻表は無く、路線も現地語だけなのでさっぱり分からず、何よりも乗り場が分かりません。日本のような停留所が明確でなく、何となく人だかりがあって、そこにバスが来るみたいな感じです。

日本のバスも外国人にとっては日本語表記だけなので分かりづらいのでしょうが、同じく現地語だけのバスは、全く分かりません。聞いても英語は通じず、お手上げ。結局はタクシーに乗るしかありません。つまり、タクシーが公共交通手段という事になります。まぁ、値段が安いので良いですが、観光客にはボルのでちょっと頭に来ることもあります。

 

現地の人々は、多くがマイカーかバイクを使っています。特にベトナムやカンボジアではバイクが主流で、ものすごい量のバイクが走り回っています。ベトナムでは、広い幹線道路をバイクが占領し、赤信号で止まっていたバイクが、青信号で一斉に走り始める時は、正直なところ恐怖を感じるくらいです。

一方、発展途上のアフリカでは、日本の中古自転車が重要な交通手段だそうですが、そう考えていくと、都市の交通手段というのは不思議な輪廻を繰り返しているのかもしれません。

 

発展途上では自転車、やや発展した新興国ではバイク、もう少し豊かになった多くの国では車、そして先進国では公共交通機関が整備され、最も進んだ先進国では再び自転車が見直されている。もちろん発展途上国の自転車と先端先進国の自転車とではずいぶんと大きな違いがありますが、この線で考えると将来は歩く事になるのでしょうか。

確かに、余裕を持って歩くという行為は、最も知的な行為かもしれません。

脱車社会は、日本の多くの地方都市や郊外住宅地にとって、重要なテーマであるでしょう。