生活を考える

生涯学習を専門に研究している機関もあります
生涯学習を専門に研究している機関もあります

私が所属している大学は、女子大の家政学部です。家政学部というのは男子校や共学の大学には見ることが出来ませんが、衣食住についての全てを考え、学ぶ学部で、家政学というのはそうした学問です。最近はこの家政学が分解し、住居学科や栄養学科などと呼ぶように、単発で扱っている大学もあるようですが、家政学というのは19世紀に始まった、列記とした学問です。

例えば、建築学部で学ぶ住宅は、空間や意匠、構造などに力を入れますが、家政学部では住宅と言うよりは住居と呼ぶ場面が多く、生活全般を考えながら住宅を設計したり研究したりします。なので、ちょっと違っています。

 

家政学は生活全般を考えるので、生活学とも呼ばれています。人間の生活に必要な単元を、科学的に分析する学問だからそう呼ばれるのでしょう。生活を科学すると、結構難しい分析が必要です。そもそも、人間の生活って何?って話題からして、かなり哲学的で、スッキリと答えられる人はあまり居ないのではないでしょうか。

生活=仕事っていう人は、かなり多いと思います。家政学の中では、非文化的生活、という部類に分類されてしまいます。人間には余暇や休養が必要だからです。休養の多くは睡眠です。余暇は休日でもあるし、レクリエーションでもあります。仕事人間と呼ばれる日本人は多いですが、この部類に属するのかも。

 

仕事もしくは生産、と休養や余暇を適切に配分できる生活が、家政学では文化的生活の第一ステップです。もちろん、生活の全てが余暇というのは困りますし、休養だけで成り立っても困るので、適切な配分が求められる訳です。この辺から、住宅や住居の必要性が語られ始めます。つまり住宅は、人間が休養し復活し、余暇で新しいエネルギーを充電する場所だからです。休養と余暇のためにどの様な仕掛けをすればよいか、を考えるのも、家政学の中での住の部門の学問です。

この仕事と余暇の適切な配分の上位に、更に望まれる文化的生活があります。仕事と余暇と勉強を組み合わせて、適切に配分した生活です。この勉強する、が生活の中に入り込むと、高レベルな文化的生活、という分類になります。きっと、少ないのでは。

 

勉強は時には趣味とも解釈されますが、余暇の全てがゴロ寝とテレビでは、真に文化的な生活とは呼べません。

現代の日本人に求められている文化レベルは、この3つが適切に配分された生活であり、それを支える住宅です。そう考えると、趣味を生かせる住宅って言うのは、確かに少ないかもしれません。少なくとも、4人家族で3LDKでは、無理かもしれません。