男性の家事2

日本人の平均身長と体重  厚生省データ
日本人の平均身長と体重  厚生省データ

台所の寸法だけでなく、日本の住宅の寸法は、最近の大柄な男性には不釣り合いになってきています。根本的な理由は、江戸時代から続いている尺貫法にあると言えます。1尺は6寸で約30cm、3尺が90cm、6尺が180cmで1間になるあの尺貫法です。1間×1間が1坪で2間×2間が4坪で8畳になりますが、そn基本単位が180cmの6尺、1間です。この寸法体系は人体の寸法を基準に作られていて、日本人の身長が6尺に満たない平均150cm程度で、男性でも155cm程度しかなかった時代に作られた基準です。現代人の男性は平均170cm程度ですから、その違いは歴然です。

 

例えばフトンを例に上げてみます。俳人正岡子規は、「病床6尺」という随筆を書いていますが、正にふとんは6尺、180cmで足りていました。でも現代のフトンは2mが標準です。ベッドも2.0m×0.9mが普通で、もう1.8mのベッドは無いでしょう。6畳間にシングルベッド2台を入れたら、人の歩く隙間は無く、8畳に2台でもギリギリです。女性はまだ平均157cm程度なので、江戸時代の男性と同じくらい。なので、住居の中を動き回る余地は残っています。

 

こうして考えると、未だに根強く残っている建築業界における尺貫法は、現代人の住宅の寸法基準には適さないとも言えます。90cmの寸法基準は1mに、1.8mは2mにするべきです。廊下は1m幅に、6畳は3m×4mに、8畳は4m×4mにするべきなのです。それが平均身長が15cm伸び、体重は45kg程度から70kg程度まで1.5倍以上増加した現代人向けの家の基準寸法でしょう。更に、この平均体重の70kgはメタボの中年男性の80kgを考えると、更に住宅の中は狭いと言わざるを得ません。

 

この様に考えると、日本の一般的住宅は、男性が家で家事をするには狭すぎる、と言わざるを得ないのです。実際、身長180cmで体重72kgの私には、マンションの中は動き回るのには狭すぎて、ちょっとかがんだりすると、すぐに身体の何処かが壁や家具に当たってしまいます。加えて、180cmでは高いところや周囲は良く見えますが、足下は見にくいと来ています。

男性が家事に参加するには、封建時代、家事は女性がするものと決めつけていた住宅寸法では難しいのです。男性が家の中を自由に動き回れる寸法に変更する必要があるのだと思います。