台所の未来2

どうしても無骨なレンジフード
どうしても無骨なレンジフード

現代のキッチンセットは、どんどん家具化しています。見た目の美しさはもとより、キッチンセットの置かれる位置も部屋の中心よりになってきています。1960年代までは台所と言えば、北側の陽当たりの悪い寒い場所でした。これには理由もあります。陽当たりの良い場所では、物が腐るからです。できるだけ涼しい場所に、という意味もあって北側が主流でした。もちろん、女性の立場が虐げられていたということもあります。戦前の女性は、寒い場所での台所仕事に我慢をしなければなりませんでした。

 

ところが最近では、台所はどんどん陽当たりの良い明るい場所に出てきていて、その立場は強くなってきています。冷蔵庫があれば腐る心配もなく、換気扇の進化で匂いや煙も処理できます。流しも清潔になり、汚れた食器も食洗機ですぐに片付けられます。と言うわけで、キッチンセットは南を向くようになり、食事の場所とも近付いてきています。

 

そうなると、煙や匂いの少ないオーブンの価値はどんどん増すでしょうし、電子レンジやIHはガスよりも重宝がられるでしょう。どれも調理中に熱を出さないので、部屋の環境に影響を与えないですから。換気扇が進化したとしても熱は逃がせないし、煙や匂いも拡散しますので。そもそも台所の換気扇というのは不調法ですし、見た目も悪く、音もうるさいと良いことがありません。排気を外に出すためには太いダクトも必要になり、天井の収まりも悪いです。そして何よりも、汚れの清掃が大変です。油汚れやほこりなどがべっとりと付いて、厄介なしろものです。

 

将来、この台所換気扇が無くなって欲しいと思いますし、それも可能だと思います。ガスと違って、IHなら法律上の規制は無いので、換気扇は不要です。残る問題は魚や肉などの焼物です。欧米のようにオーブンに徹することができれば良いのですが。でも、台所換気扇が完全に無くらないまでも、小型化して音の静かなスマートな換気扇に変えられるとは思います。それだけでも大きな進化です。戸建てなら、匂いや煙の出る調理は屋外で、という事も可能です。

 

但し、この電化キッチンには大きな壁があります。電気料金の高さです。化石燃料を資源とする限り、この夢は実現しないでしょう。と言うことは、夢のまた夢なのかもしれません・・・・・