梅雨

梅雨と言えばあじさい
梅雨と言えばあじさい

昨日までの猛暑が終わり、九州では今日から梅雨に入ったみたいです。シトシトと雨が降り、室内は蒸し暑いような感じですが、気温はそれほど高くなく、梅雨独特のじっとりとした感じが始まりました。講義をしていると教室の中は蒸す感じがあり、汗が出てきますが、エアコンを入れると学生は寒い、という微妙な環境で困ります。

 

湿度の高い25℃と湿度の低い25℃とでは、当然ながら体感温度は違ってきます。湿度が高いと、25℃でもじっとりと汗ばんできますが、これは汗が蒸発しないからです。汗が蒸発するほどに乾燥していれば、25℃は快適です。例えば25℃で湿度が40%だと快適に感じますが、湿度が70%を越すと暑くて不快になります。梅雨時の気候環境が正にこのボーダーラインの辺りを行ったり来たりしている状態です。もちろんこの不快感には個人差があり、しかも風がある時と無い時とでは全く違ってきます。本当にやっかいです。

 

住宅の中の環境を人工的に作る事が多く、最近のハウスメーカーの住宅では、高断熱・高気密といううたい文句が多くなっています。つまり外界との空気のやり取りを最小限にして、室内環境を人工的に作りだそう、という発想です。当然ながらエアコンが稼働し続ける訳ですが、部屋単位でのエアコンではなく、家全体の気候を考えてのエアコンです。なので吹抜やワンルームを多用して、間仕切りを最小限にする事が効果的です。その時、家の中なら何処にいても同じ様な気温と湿度で、とても快適な環境が実現できる、という設計方法です。実際、特に冬ではその効果は大きく、廊下も階段も部屋の中も常に似たような温度で、しかも翌朝まで温もりが消えることが無く、朝でも暖房無しでも大丈夫なほどです。

 

外気の影響が少ないと言うことは、梅雨時でも湿度がさほどに上がらず、気温も程よく一定に保たれます。高断熱・高気密にもその精度に差は付きますが、精度の高い設計・施工なら、本当に快適さが手に入ります。ちょうど、深い地下室にいるようなイメージです。一年中安定した気候の地下室は、正に高断熱・高気密の代名詞のようなものですから。

 

でも、そこまで住宅に必要か、という疑問があります。一歩外に出れば、室内の快適さとは全く異なった世界になるわけですが、その内に外に出ることも出来なくなってしまいそうです。熱中症が増えていますが、正に暑さに順応しない身体になってしまうわけです。

生物としての人間は、もっと自然体がいいような気がします。