本棚

最近出来たばかりの武蔵美の図書館 本棚がそのまま全ての間仕切りになっています
最近出来たばかりの武蔵美の図書館 本棚がそのまま全ての間仕切りになっています

多くの人が困っている収納に、本棚があります。本というのは、捨てるになかなか捨てられず、ほっておくとどんどん増え続け、本棚にはとっくに入りきらずにあちこちに積んでおく事が多いしろものです。困って本棚を買おうにも、置き場所がないし、置き場所が見つかってもちょうど良い寸法の本棚がないし、やっと見つけた本棚も結局すぐにいっぱいになってしまいます。つまり、厄介ないたちごっこです。

 

本のサイズには色々あり、文庫本、ハードカバー、新刊書、全集、雑誌、写真集など、全て規格のサイズが違っています。なので本棚を設計する時もけっこう困るものです。奥行きをどれくらいにするべきか、高さはどうするか、縦の仕切りはどれくらいのピッチで入れておくかなどなど、一見するとただの棚ですが、設計するには頭を悩ます厄介な造作です。しかも、設計したものの見積りを取ると結構高くて、何でこんなにするのですか? と、たいてい施主には納得してもらえないのも本棚です。確かに、ホームセンターなどで売っている本棚はかなり安価なので、ビックリするのも納得できます。

 

本棚の作り方には、大工に現場で作ってもらう方法と、家具屋に作ってもらって現場に納めてもらう方法、更に組み合わせ家具でパーツを組み合わせて作る方法があります。このどの方法でも、売っている家具の値段には勝てません。しょせん、量産と単品では比較にならないです。特に、家具屋で作るオーダー本棚は一番高価になります。人件費が一番高いので、しょうがありません。

 

私はよく、現場で大工に作ってもらう方法を採用します。12mmのベニヤ板で組立てて、棚板はほとんどを可動式にしてしまいます。奥行き25cm程度の隙間があれば、結構な収納量の本棚が作れます。大工に頼むと、木造の在来工法の住宅なら、手間賃は家造り全体の費用に含まれてしまうので、材料代程度で済んでしまうという利点があります。なので、建具や飾りは無理ですが、単純な棚で良ければ安くできます。但し、在来木造住宅の新築の時だけです。マンションのリフォームやツーバイフォーでは無理です。手間賃は別計上になってしまいますから。

 

どうせ本や小物でいっぱいになってしまうのですから、板はベニヤ板で十分でしょう。飾る必要もありませんし、思い切って壁一面や、廊下の壁全体なんて事もやります。。個別設計ならではの醍醐味と言えます。