傾斜地

リチャード マイヤーの住宅 すごい崖地に建っていますがアメリカでの話です
リチャード マイヤーの住宅 すごい崖地に建っていますがアメリカでの話です

に日本は国土の7割が山です。世界森林白書によれば、日本の荷住面積は国土の33.6%で、フランスの72%、イギリスの88%、ドイツの69%などと比較しても、その狭さが分ります。島国で小さい上に平地が少ないのが日本ですが、住める場所が3割しかないのですから、住宅が狭くなるのも頷けます。

 

梅雨のこの時期、毎年のように裏山の土砂崩れや河川の氾濫による洪水がニュースになります。土砂崩れ自体は日本だけの出来事ではないですが、山の斜面やふもと近くに家を建てざるを得ない日本の都合を考えると、その多さにも納得ができます。本来なら家を建てて住むべきではないような土地に住まざるを得ないのが実情なので、災害とは常に身近に感じながらの生活にならざるを得ません。

 

神奈川県の鎌倉市や三浦市という場所があります。神奈川の中でも有数の高級住宅地の一つですが、ここが有名な傾斜地でもあります。多くの家が山の斜面に張り付くように建っているし、崖のすぐ下にも建っています。特に山の斜面に建っている家には、ものすごいアクロバット的な家も多数あります。2階が玄関で1階にベランダがあり、その下は数十メートルの崖、なんて家がたくさん建っています。設計するのも、住むのも大変ですが、作るのはもっと大変です。なにしろ、基本的に崖は崩れるものという前提で設計施工をしなければなりません。崩れても壊れないで建っている家の設計です。

 

コンクリートで深い杭を作り、基礎をその上に乗せます。要は、土砂が無くなっても家は残っているようにするわけです。もちろんそんなになったら住み続けることはできなくなりますが、家は残り、住んでいる人も無事です。そうまでしてそこに住むのか、という疑問はあります。巨額な費用をかけて建てなければならないし。

でも、もし災害が起こらなければ、斜面の家は快適です。何よりも眺めが良く、隣家から覗かれる心配もありません。風通しも良いし採光も十分です。もし、何も起こらなければ・・・・

 

ある意味、賭けです。50年間何も起こらない確率も、結構高いでしょうから。

でも、起こったらおしまい。んー、やっぱり人生を賭けている様な気がします。