備え

わら、木、レンガの3つの家  あなたはどの家を選びますか
わら、木、レンガの3つの家  あなたはどの家を選びますか

住宅に関する品確法というものがあります。住宅の性能値を政府が数値で示したもので、構造性能や耐久、耐火性能、遮音や断熱性能など、およそ数字で表せる評価は概ね網羅していて、3~5段階の表記で表せるようになっています。その中で構造性能は、耐震、耐風、耐積雪の三つが上げられており、必要な基準と、更に上を望む際の基準などが定義されています。

 

さて、必要な基準と、更に上を見た基準というのは、どうやって使い分ければ良いのでしょう。と、プロである私も悩んでしまいます。

そもそも、一般住宅ではその性能表示なるものを申請したことがありません。マンションの設計の時には行いましたが、その時はディベロッパーが数値基準を指定してきました。つまり、マンションのセールストークとしての基準値です。予算内で最大限の性能値を出して欲しい、というディベロッパーならではの希望です。

でも、一般住宅では話題にも上がりません。

 

この必要な基準以上の性能は、言わば安心料であり、保険であり、自慢話であります。そして、比較の中でしか語れない話でもあります。何処の何よりも、これだけ勝っているという比較です。自分の一戸建て住宅なら、そんな比較は不要です。なのでその様な申請もしたことがないのです。

 

でも、今回接近してくる台風のように、数十年に一度の暴風雨、などと言われると、標準的な設計よりちょっと高いレベルで設計しておこうかなんて思ったりしてしまいます。ちょっと高価ですがその分が保険です。それで安心できて、しかも本当に天災が起こった時には壊れない、という保障がもらえるなら、価格によっては考えてみる価値はあるかもしれません。ただし、その数十年に一度が、築10年後に訪れるか、50年後に訪れるかは未定です。50年後なら、壊れたら建替えれば良いかも、と思えますが、築10年で壊れたらナミダナミダです。確率の話なので、やはり保険であって、金額との比較になるのでしょう。

 

でも最近、その数十年に一度あるかないか、という災害の表現が多いような気がします。数十年が数年に一度来るならば、もうすでに標準値を高くする必要があります。

こう考えると、3匹の子豚の3つの家のどれを選択するかみたいな、そんな感じになってきました。