雨戸

雨戸はこの戸袋が邪魔です  
雨戸はこの戸袋が邪魔です  

「先生、雨戸って何ですか?」と学生からの質問です。ちょっとビックリしましたが、考えてみれば、雨戸を見たことのない学生も居るのか、と納得もしました。私の家もマンションなので雨戸はありません。生まれた家は昔の団地なので、やはり雨戸はありません。そう考えてみると、雨戸の有る家には住んだことが無いのです。もちろん、雨戸のある家を何十件も設計はしています。最近ではシャッターの有る家が増えていますが、それも多数設計しています。でも、それと同じくらい、雨戸のない家も設計しています。

 

質問してきた学生は、沖縄の出身です。沖縄はほぼ100%がコンクリート製の住宅です。石垣や竹富島などには木造の伝統建築が残っていますが、沖縄本島の新築住宅は基本的にコンクリート製の住宅になります。そしてコンクリート製住宅だと、雨戸はあまり考慮しません。アルミサッシの性能が高いので、台風の時でも浸水の心配や割れる心配が少ないからです。もちろん、ガラスは割れるので、その部分のみ対策は必要ですが。

 

木造用のアルミサッシはコンクリート造用のサッシより性能では劣っていました。理由は防火性能のレベル設定の違いがあるからです。防火性能の高いコンクリート造のアルミサッシは、やはり高い防火性能が必要で、自然とトータルの性能値も高くなります。そこの違いです。

ただ、昨年末に、木造用のアルミサッシの防火性能も、コンクリート造レベルにまで高める事が法律で決められましたので、現在はちょっと違っていますが。

 

水の浸水が無く、遮音性能も高く、強風でも壊れない、防火性能の高いサッシ。なので、雨戸の必要がなくなる訳です。あるとすれば、後は防犯です。でもこれもフィルム入りガラスで解決してしまいます。

でも、本当は雨戸やシャッターの防火性能に、ガラスは全く届きません。高熱では割れてしまいます。なので、完璧を望むなら、雨戸やシャッターでしょう。でも、開けてあれば意味はないですが。

 

雨戸やシャッターは古い家の代名詞になる日も近いのかも。

私もあまり好きな建材ではないので、歓迎ではあります。