高床式住宅

タイの高床式住宅
タイの高床式住宅

東南アジア一帯には、つい最近まで多くの高床式住宅が建っていました。熱帯の雨季には洪水が必ず発生し、その対策として長い柱で家全体を持ち上げた高床式住宅が好まれたのです。でも、最近はほとんど見掛けなくなっています。新築の住宅はごく普通の二階建て住宅で、洪水が起こればひとたまりもないはずです。何故、高床式が消えたのか?

帰ってきた答えは、洪水そのものが減ったからでした。灌漑やダムなどによる治水設備が進み、昔のような腰の高さを越えるような洪水は、めったに起こらないのだそうです。

 

めったに起こらない、けど、希には起こるという事らしいですが、例えばバンコクだと一昨年の雨季には、ものすごい洪水が起こっています。一度起これば、雨漏りの比ではありません。でも、高床式にはしていません。希に起こる洪水対策よりは、それ以外の日常の生活のしやすさを選んだ結果です。

 

日本でも最近は床下浸水や床上浸水の被害を聞きます。集中豪雨が増えて、低い土地や川沿いの土地で水があふれるからでしょう。床がドロドロになった写真を良く目にします。でも、高床にはしないでしょう。基礎を10cm~20cm程度高くしたり、土地を盛土で高くする対策もあります。費用はかさみますが、どれだけの効果があるかというと、自信はありません。膝が隠れるような洪水だと役に立たないと思います。せっかく対策をしたのに・・・・なんてことになるかも。

 

結局、天災には勝てないのかもしれません。でも、大規模な土砂崩れや崖崩れが起こるようなところでは、十分な対策を取って命だけは守る必要がありますが。

全く心配の無い土地もあれば、常に危険や災害と対峙している土地もあります。日本は常に地震と対峙していますが、洪水の方が地震より頻度が高いので、本当はもっと重要な対策なのかもしれません。

地球の気候が変化しているので、自然災害に対する備えも変化せざるを得ません。過去の教訓が生かせない災害が増えているので、役所まかせでなく、自分で考える必要があるのでしょう。