匂いの続き

こんな開放的な間取りなら匂いの元も少ないです
こんな開放的な間取りなら匂いの元も少ないです

住宅の中にこもる色々な匂いは、多くが菌の仕業によるものです。腐敗菌による腐敗臭、カビ菌によるカビ臭、トイレのオシッコを分解して強烈なアンモニア臭を起こすのも菌の仕業で、台所のいろいろと混ざり合った複雑な匂いも、多くが腐敗菌によるものです。なので最近の防臭剤は、単なる芳香剤ではなく、匂いの元となる菌を殺す殺菌作用に重点を置いています。とはいっても、匂いの元がはっきりしていれば消臭剤も使えますが、多くの匂いが身元不明なので扱いに困ってしまいます。

 

トイレの匂いはトイレ、生ゴミは台所でしょうが、カビ臭さと湿気っぽく腐ったような匂いの原因は、特定困難であることが多いです。特にカビは、目に見えないところにも大量に繁殖しています。屋根裏や床下はもちろん、タンスや冷蔵庫、洗濯機、キッチンセットなどの裏側、壁の中、カーペットの下敷きなどなど、表面を撫でても綺麗にならないところに巣くっているのがやっかいな匂いの元です。カビは、湿度が適度にあり、食料となる有機物があればどこでも繁殖します。なので、結露を起こす可能性があるところなら家中の何処でも繁殖するでしょう。根絶は不可能です。

 

腐敗臭も、湿気っていて有機物があるところなら何処でも起こります。何よりも、水そのものも腐りますので、常に湿気っていればそこの水分が腐るでしょう。排水管から登ってくる腐敗臭は、管の奥からの匂いではなく、排水口周辺の汚れが腐っているためであることが多いです。床下や壁の中も湿気が多ければ木が腐ります。そんな腐敗臭が、家の内部へと侵入してその家の匂いとなってしまいます。

 

カビも腐敗も、水分が無く乾燥していれば発生しません。雨漏れ、水漏れ、結露、排水などなど、色々な水分が適切に処理されれば匂いも消えるのですが。それは、よほど用意周到に設計計画されないと難しいテーマであります。しかも、住みながら通風と換気に常に気を使わないと無理です。

高温多湿で雨も多い日本の気候では、事実上不可能でしょう。せめて、最小限に留めるためにも、風通しの良い、間仕切りの少ない間取りが出来る中での最善策かもしれません。