難しい話

住宅がクリーンルームだったらどうでしょう
住宅がクリーンルームだったらどうでしょう

家の環境を快適に維持し続けるためには、家の気密性を高めて人工的な環境にするのが一番です。例えば、地下5階の秘密基地の様な場所なら、100%人工的な空調で、一年中同じ温度と湿度の空気環境を作り出すことが可能です。しかも、吸気にフィルターを付ければ花粉や虫はシャットアウトし、場合によってはほこりすらシャットアウトが可能です。窓の景色は映写で見せて、虫や風の音を流せば本当のように見えるでしょう。

 

徹底的にシャットアウトすれば、環境を作ることは比較的簡単です。難しいのは、自分に都合の良い時だけオープンしたいからです。窓を開ければ風と一緒に、色々なものが入ってくるので、どうしてもゴミ、ほこり、虫なんかも入ってきます。玄関も同じで、多くの余計な物が、玄関から入ってきます。高気密、高断熱と言っても、結局は使い方でその真価は発揮でず、無用の長物にもなりかねません。

 

便利な道具は使い方も難しいです。多機能のエアコンや冷蔵庫、複雑な機能のついたビデオ、便利すぎるスマホやパソコンなどなど、使いこなせない便利すぎる道具は、山ほどあります。家も同じで、あまりにも機能を重視して機械化させても、使い方が正しくなければその性能は発揮できません。

「コンピューターで制御すれば良いのでは・・・・」とも考えられますが、そのコンピューターをセットし作動させるのはやはり住む人で、一度狂ったら直せない、では困ります。

 

徹底しないと中途半端で設置する意味が無く、徹底させるには費用がかかり、そもそも使いこなせない。

現代の住宅設備の多くが、このジレンマに陥っています。一番簡単な例が防犯機能です。防犯ベルや防犯カメラが住宅にもたくさん付いていますが、付いていない場所が一ヶ所あり、そこを狙われたら全ての装置は意味を無くしてしまいます。隙間を作らないように、やる以上徹底しないといけません。でも、徹底するには、相当の費用と維持費がかかります。

 

メーカーは作るのが仕事なので、複雑な商品を作りますが、使う側は良く考慮しないといけません。

部分的に機能を高めても、無用の長物になりますので、その加減が難しいのです。