竹富島の住宅3

赤瓦に真っ白い漆喰の家 道も白い珊瑚の砂です
赤瓦に真っ白い漆喰の家 道も白い珊瑚の砂です

竹富島の住宅のもう一つの特徴は、あの赤い瓦です。これは沖縄諸島全体に共通していて、例えば沖縄の首里城の屋根も同じ赤瓦で葺かれています。竹富では平屋建ての住宅しか無いので、この赤瓦が大変に良く目立ちます。それが街並みの特徴となっているわけです。

 

この瓦は、もちろん地元の土を焼いた物です。赤土っぽい土ですが、それを低温で焼くとあのような綺麗な赤い素焼きの瓦になります。なんでも、温度が高すぎると黒くなるそうです。なので、温度管理が大切だそうです。

 

その赤い瓦を、台風でも飛ばないように留めているのが、白い漆喰です。赤い瓦に白い漆喰、の美しい屋根はこうして出来ています。但し、この漆喰は、数年で黒く変色してきます。雨で汚れるからだそうで、白い漆喰の家は漆喰が新しく、黒い漆喰の家は古い漆喰、という事になります。

この漆喰は、数年で割れてきて、大きな台風だと瓦が飛ばされてしまうので、10年サイクル程度で全部やり変えるそうです。部分的にやっている屋根もたくさんありますが、だいたい10年で全交換だそうで、50万円くらいかかるそうです。

一般のスレート屋根も10年程度が寿命で、塗り直しが必要ですが、同じ様な感じです。

 

平屋しかないのは、もちろん台風対策です。2階建てにしたらふっとんでしまうでしょう。素焼きなのは、水を含んで蒸発する際に熱を奪って涼しくなるからです。漆喰も同じ。どちらも暑さ対策です。その結果、平屋の赤い屋根がよく見え、しかも珊瑚の砂を敷き詰めた真っ白い道によく映えた景色になったわけですから、民家の伝承にはすごい奥深さを感じてしまいます。

しかもその屋根に乗っている有名なシーサー、鬼のような顔の魔除けですが、そのシーサーもよく見える結果となった訳です。

 

必要と知恵と伝承と保守とが造り上げた、芸術品です。

今後も守り続けて欲しいと、つくづく感じます。