竹富島の住宅4

石垣とヒンプンと
石垣とヒンプンと

竹富島の集落の特徴的な姿に、あの石垣があります。家の周囲を囲むように積まれた石垣で、道路もその石垣によって区画されています。この石垣は、石や珊瑚をただ積んであるだけです。セメントで固定したりはしていません。巧みに積まれているので簡単には崩れないですが、恐らく人が乗ったりしたら崩れるかもしれません。何しろ、一番上の石は、簡単に取れますから。

 

石垣の高さは概ね1.2m程度から1.5m程度までで、以外と低いです。なので、敷地の中は結構丸見えです。なので用途は泥棒よけではありません。そもそも、竹富に泥棒はいませんし。台風の風除けが目的です。強い風が直接当たるのを防ぐのが目的です。なので、高さは低く、石の空積みで済んでしまうわけです。

 

玄関の正面だけは石垣がありません。その代わり、2mくらい敷地に入った所に、一枚の石垣が建ててあります。ヒンプンと呼ばれるこの石垣が風を除けて、しかも外からの丸見えも避け、来客は右に、家の人は左に回って入る約束にしてあります。つまり、右側が玄関みたいなものです。尤も、玄関はありませんが。

 

それでも、大きな台風の時は家にかなり風が当たります。特に床下に風が入り、畳が浮き上がるそうです。床下は換気のために通風を取っているし、床板は無く、竹を細かく編んで根太にして、その上に直接畳を敷いているだけです。なので、強風で畳が浮き上がるのだそうです。尤も、数年に1回程度らしいですが。

 

暑さと風とをうまくコントロールし、生活の中に取り込んでしまっています。

それでいて美しい統一された集落なのですから、驚くばかりです。