竹富島の住宅8

真っ白な珊瑚の道
真っ白な珊瑚の道

竹富の集落の中は、白い珊瑚の砂が敷き詰められています。砂と言っても、道に敷かれているのは、結構荒い珊瑚で、砂と呼ぶよりは砂利に近い印象です。貝のかけらもたくさん混じっていて、それが純白の道となっています。この珊瑚の厚みは分りません。掘ってみないと分らないですが、20cmや30cmではなさそうです。土が全く混じっていないので、かなりの厚みだと思います。

 

村の人達は、毎日、朝か夕方にこの道をほうきで掃いて、平らにならします。竹富の道は、神様の通り道と呼ばれ、清める為だそうです。昼間は多くの自転車が通り、車や水牛が引く観光バスも通り、夕方には結構わだちもできます。でも、翌朝には、綺麗に掃き清められています。もちろん、ゴミなど全く落ちていません。水牛がフンをしますが、ちゃんと馭者に回収されています。

 

側溝は全くありません。雨は全て染み込んでしまうので、不要です。なので、写真のような美しい状態が維持されているのです。

 

厚い珊瑚の層の下には、赤土の層があり、すぐに岩盤になっています。このようにあまりにも痩せた土地なので、農業はできません。隣の石垣島や西表島などから船で食料を運び、草地で育つ牛や豚を飼ってでの生活です。川も池もなく、降った雨は全て地下に浸透して海に流れてしまうので、水がありません。昔は雨水を溜めてと、村に数カ所だけ井戸が掘られていて、それで飲料水や生活用水としていました。現在は、石垣からパイプラインで送っています。電気も同じくで、石垣からの送電です。

 

都会人から見るとあまりにも不便な生活です。夜の8時には真っ暗で、星だけはものすごい数を見ることができますが、後は夕涼みをしながら泡盛を飲むくらいしか、することはありません。

でも不思議です。竹富にいると、それが身体に馴染み、全く不快ではありません。

人間の生活する本来のリズムが、ここにはあるのではないでしょうか。