沖縄の自然

竹富から見た西表島に沈む夕日
竹富から見た西表島に沈む夕日

沖縄本島、宮古島、石垣島など、大小さまざまな島が連なっている諸島ですが、それぞれに問題が起こっています。その中でも特に深刻なのが、珊瑚礁の破壊です。なにしろ珊瑚礁のある青い海が無ければ、あの島々の価値は無くなってしまうとも言えますので。でもその珊瑚礁の綺麗な海が、どんどん減ってきています。

 

沖縄本島や石垣島は、同じ原因で問題を抱えています。珊瑚礁が、陸地から流れ出た土で覆われていくことです。海のすぐ側まで開発が広がり、山林は畑や住宅街、商業施設などに代わっていっています。昔は山林が土砂の流出を止めてくれていましたが、今は雨水と一緒になって海に流れ出ています。それが堆積して、珊瑚礁を死滅させているのです。

この問題は、沖縄では相当に進み、ダイビングの聖地石垣島でも、海岸線の珊瑚はもう聖地では無くなってしまったらしいです。船で沖に出ればもちろん大丈夫ですが、浜辺で泳ぐ人には、もう珊瑚礁の楽しみは消えつつあるそうです。その為、夏には数十隻もの船が竹富と石垣の間の海に浮かび、そこでシュノーケリングをするそうで、その大量の船が、石垣の港から出て行くそうです。

 

宮古島はその土砂の流出を、海岸線の盛り上がった堰が留めています。ですので、珊瑚の死滅は起こっていません。海岸線ですぐに美しい珊瑚礁や熱帯魚の群れを見ることができます。でも、主な産業だったサトウキビが売れなくなり、その後を追っかけたたばこの栽培もどんどん減少し、島を支える産業自体が無くなっているそうです。ですので、島民の流出が止まらないそうです。

 

石垣島の主な産業は、牧畜です。石垣牛というのですが、一年中青々と育つ自然の草を食べて、仔牛が元気に育つそうです。その仔牛を毎年数万頭ずつ全国に販売し、その仔牛が各地で育って、松坂牛や黒毛牛などになっているそうです。一年中草を食べているお陰で、仔牛の体格がとても良く、その後も良い肉が付くそうです。でもその牧草地の拡張が、土砂の海への流出の原因となっているのですから皮肉なものです。

 

竹富島や西表島、八重山群島はまだまだ自然がそのまま生きています。本土から行くには、かなり遠くなりますが、その分自然も残るのでしょう。先島諸島を含め、今後も自然遺産として慎重に保護してゆきたいものです。