四角い家

沖縄流のRC住宅
沖縄流のRC住宅

屋根が三角なのは、雨水を流して雨漏りをさせないようにするためです。形が良いからではありません。平らな屋根だと水溜まりができ、そこから雨漏りを起こしてしまいます。なので雨水を滞りなく流してしまわなければなりません。

でも、近年の防水技術の進化によって、平らで水が溜まっても雨漏りを起こさない家を作ることができるようになりました。要は、プールになっても大丈夫という事です。

 

四角い家は、近代建築の代名詞でもあります。それまで必ず付いていた勾配のある瓦屋根が無くなり、真四角な家が突然に現れました。20世紀初頭の事です。でも、初期の四角い家は雨漏りがひどく、歴史的に有名な建築も、実際にはひどい雨漏りに悩まされていたのが実態です。必ずしも華やかなデビューではなかったようです。

 

沖縄の住宅がRC製になってから、屋根は平らになりました。三角の屋根は、台風の時にかえって厄介だからです。風当たりを少しでも押さえるには平らな屋根は最適です。でも、本土と違うのは、必ず庇があることです。本土のRC住宅や四角い木造じ住宅には庇がほとんどありません。でも沖縄ではそんな住宅は有り得ません。日射しが強いのと、雨の勢いが強いからです。特に日射しはしっかり遮らないと、夏には大変です。なので東西と南側には必ず庇があります。

 

例えば東京などでは、RC住宅に庇をまわすと、ちょっと古い感じの家と見えてしまいます。言わば、すたれたファッションです。なのでそうした家を設計する建築家も少ないです。でも、近年の豪雨と猛暑を考えると、東京や大阪の住宅も、沖縄流にした方が良いのかもしれません。温帯的建築から、熱帯的建築へと変化させるべきなのかもしれません。

 

これまでに経験したことがない天気、というのが流行語ですが、それが普通の天気になりつつあるのなら、住宅もそれに合わせるべきでしょう。

えっ、そうすると、西日本からも木造住宅が消えてしまうのかしら。

RC製高床式住宅、が日本の標準的な家、なんて、ちょっといやですけど・・・・・・