縁側

沖縄の現代版縁側 古い家は丸柱です
沖縄の現代版縁側 古い家は丸柱です

日本の住宅には、昔はよく縁側が付いていました。南の庭に面した廊下、と言う位置づけで、庭と室内との中間的な役割です。まだガラスが一般化していない時代には、縁側は日中は開放されています。雨戸しか無いので、雨戸を開ければ仕切る物はありません。縁側と室内の間に、障子があるだけです。きっと、冬は寒かったと思います。ガラスが一般化してからは、縁側にガラス戸が入り、冬は日射しだけ入れて、風は遮るという最高の状態を作り出すことができます。もちろん、夏などは開け放して風を入れます。

 

沖縄の住宅には、必ずこの縁側が付いています。しかも、縁側の庇を深くするために、縁側の外側に柱を立てて、縁側の外に更に外廊下が有るような構造になっています。この外廊下は、雨を遮り、強い日射しも遮るのが目的です。室内の縁側にいても雨や日射しは遮られ、快適な生活を送れる、という設計方法です。

やはり、ガラスの無い時代には縁側には雨戸しかなく、昼間は開ければ外との間に遮る物はありません。家の中まで丸見えですが、それはヒンプンや石垣が適度に遮ってくれているので大丈夫です。

 

東京のような過密した都会では、全く意味を成さない仕組みですが、沖縄や北九州のように敷地に余裕がある場所では、やはり捨てがたい素敵な空間です。日射し、風、雨とうまく付き合い、洗濯物も干せて、雨の日の遊び場にもなる場所。うまく生かしたいと思います。

ただ、どうしても虫を嫌う女性が多く、開放された縁側に馴染めない人も多いようです。慣れてしまえば良いのですが、やはりゴキは嫌いだし、蚊や蛾も嫌です。あまりの綺麗さに慣れてしまった現代人です。

現代流の縁側を考える必要がありそうです。