屋根瓦

台風シーズンになると、屋根の仕上げ材のことを考えます。最近は減ったとはいえ、瓦が風で飛ばされる被害は起こっていますし、飛んで来た飛来物で屋根が壊れる被害もあります。そんな時、瓦屋根の是非が気になります。

 

屋根瓦は、日本だけのものではありません。アジアでは全域に広がっていますし、ヨーロッパでもスペイン瓦などは有名です。もともとヨーロッパではスレートと呼ばれる薄い石を成形して屋根の仕上げとしていましたが、焼き物の瓦も中世以降広く広まっています。そのヨーロッパ人が移住したアメリカでも、もちろん瓦は一般的な仕上げ材です。

 

瓦の最大の特徴は、その耐久性にあります。なにしろ焼き物なので変質しにくく、石の様に長く保ちます。でもその最大の欠点は、割れやすく、重い事でしょう。土の焼き物なのでどうしても割れやすく、強度を上げるにはコストがかかってしまいます。スレートは天然の石なので硬いです。なので固定さえしっかりしていれば飛んだり落ちたりすることはないですが、瓦は割れるので厄介です。

 

最近の住宅では、瓦の代わりに人工のスレートを使う事が増えています。樹脂で出来たカラフルなスレートですが、樹脂で出来ているので、当然ながら耐久性は落ちます。軽くて飛ばず、割れる事もないですが、10年毎に塗装のメンテナンスが必要になります。これも厄介です。

 

台風も地震も無い国がうらやましいですが、これがあるから建築技術も進歩していると思うと、文句ばかりも言えないところです。せめて、10年に一度は屋根の点検とメンテをする事が、最前の策と言えるでしょうか。